年代別健康づくり各年代で気をつけたいこんなこと

年代別健康づくり

各年代で気をつけたいこんなこと

<監修>西崎 統(西崎クリニック院長) 20代 健康体の土台をつくる時代

20代 健康体の土台をつくる時代

20代はこんな年代 今の生活習慣が、将来、大きく影響します 20代はこんな年代
今の生活習慣が、将来、大きく影響します

学生から社会人になる、一人暮らしを始めるなど、生活環境が大きく変わる20代。そして20歳は、法律で喫煙が認められる年齢でもあります。しかし、喫煙を始める前に、タバコにまつわる怖い数字を知っておきたいもの。たとえば、タバコと肺がんの関係。20歳過ぎに喫煙を開始した場合、肺がんリスクは非喫煙者の6倍高いというデータがあります*
また、がんはまだ先の話と思いがちですが、女性に関していえば、20代でも気をつけたいのが子宮頸(けい)がんです。進行すれば子宮を摘出しなければならない場合もあります。
20代は、自分の健康を過信して、暴飲暴食、喫煙、夜更かしなどの生活を送り、定期健診もおろそかにする傾向にあります。しかし、それは体の中で生活習慣病やがんの芽を育てているようなものなのです。
長い人生を健康に暮らしていくための土台をつくる20代。1日3食、バランスのとれた食生活、適度な運動、禁煙と、健康的な生活習慣を作るときです。不摂生をして自ら生活習慣病の種をまくようなことは避けたいものです。

* 厚生労働省「喫煙と健康問題に関する検討会報告書」(2002年)による

20代に多い生活習慣と病気

●1日の喫煙本数と肺がんの危険度

1日の喫煙本数と肺がんの危険度 1日の喫煙本数と肺がんの危険度 ※1日の喫煙本数と肺がんになる危険度を見たグラフです。非喫煙者を1としたとき、1日に1~4本吸う人は2.5倍危険度が上がり、本数が増すごとに危険度は上がっています。 出典:保健同人社刊「新版 喫煙と健康」

●禁煙期間と肺がんの発生率

禁煙期間と肺がんの発生率 禁煙期間と肺がんの発生率 ※禁煙した年数で肺がん発生率がどう変わるかを見たグラフです。20年以上禁煙すると、肺がんの発生率は非喫煙者と同水準まで下がりますが、喫煙を続けている人は非喫煙者の4.5倍発生率が高くなります。 出典:独立行政法人国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防研究部「禁煙年数と肺がん発生率」

●子宮頸がんは20代後半から増加傾向

※子宮頸がんにかかる人は、20~40代で増加しています。特に、20代から増えていきます。 出典:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「2018 子宮頸がんの罹患率」

20代はこんなことに気をつけたい 20代はこんなことに気をつけたい

その(1) その生活はレッドカード! 健康づくりは生活習慣の改善から その(1) その生活はレッドカード!
健康づくりは生活習慣の改善から

喫煙はさまざまな病気を招く

20代は男性の25.5%、女性の7.6%が喫煙者です*。ニコチンやタールなどの有害物質を含むタバコは、がんをはじめ、さまざまな病気の危険因子になります。
とくに、タバコと肺がんの関係は明白。ある年齢で肺がんのリスクをみてみた場合、喫煙開始年齢が早いほど、また、喫煙本数が多いほど高くなります。これは、若い細胞が発がん物質に対する感受性が高いためといわれています。
がんのリスクだけではありません。喫煙者は、心筋梗塞や脳卒中の危険因子となる動脈硬化を促進するLDLコレステロールや中性脂肪が多く、HDLコレステロールが少ないなど、同年代の非喫煙者に比べて数値が悪いこともわかっています。
一方、禁煙が実行できれば、がんや脳卒中、心筋梗塞を発症するリスクは大幅に減らすことができます。それも禁煙実施年齢が早いほど、その後のリスクの減少度も高いといわれています。
タバコを吸っている人は即禁煙することが、将来、死に至る病気を自己防衛する第一歩となります。
* 出典:令和元年 国民健康・栄養調査

朝食抜きは1日の生活リズムを崩す

朝食の欠食率は、20代がトップ。それが習慣化してしまうのも、20代以降です。
たかが朝食抜きとあなどってはいけません。私たちの脳は、糖質を唯一のエネルギー源として活動していますが、消費量がきわめて多く、少ししか蓄えることができません。食事からのエネルギー補給が途絶えた起き抜けの脳は、すでにエネルギー不足が生じています。その状態で朝食を抜けば脳は腹ペコ状態。脳の働きが悪いのも無理はなく、午前中、集中力や思考力が低下した状態で仕事をすることになります。
また、食事回数が減ることは、栄養バランスを崩して必要な栄養がとれないばかりか、回数が少ない分、体は1食の量を増やしてエネルギーをとり、蓄えにかかります。朝食抜きを続ければ、肥満の原因にもなるのです。
朝食は、1日のリズムをつくる大切なもの。規則正しい生活の一歩となります。脳と体を目覚めさせ、元気よく1日をスタートするためにも、朝食を食べる習慣をつけましょう。

無理なダイエットは危険

20代女性の場合、肥満かどうかの判定で用いられるBMI(Body Mass Index)で、その指数が18.5未満の「やせ」判定の人が、肥満の人よりも目立ちます。やせる必要がないのに、ボディーラインを気にして、食事の回数や量を極端に減らす人が少なくありません。こうした無理なダイエットは、栄養失調、貧血、肌あれ、月経異常などを引きおこします。
やせすぎも問題です。栄養バランスのとれた食生活を心がけて、健康的な体重をキープするようにしましょう。

20代はこんなことに気をつけたい 20代はこんなことに気をつけたい

その(2) 20代女性に増えている! 子宮頸がん その(2) 20代女性に増えている!
子宮頸がん

性行為を経験した女性なら誰でもなる可能性が

がんといえば、中高年以降の病気と思うかもしれませんが、20代でもかかりやすいがんがあります。子宮の入口にできる子宮頸がんは、20代から増え始めるがんで、そのほとんどは性行為によるウイルス感染で引きおこされます。性行為を経験した女性なら、誰でもHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染する恐れがあります。
ただ、感染した人が皆、子宮頸がんになるわけではありません。ウイルスを免疫で排除できず、長期にわたって感染し続けた場合に発症します。

ワクチンで予防、定期健診で早期発見を

子宮頸がんになっても、初期症状はほとんどありません。気づいたときにはかなり進行していて、子宮を摘出しなくてはいけなくなることもあります。
ただし、子宮頸がんは、唯一、ワクチンで予防できるがんです。子宮頚がんの原因の約65%を占めるHPV16型とHPV18型(「ガーダシル」は尖圭コンジローマのHPV6型、HPV11型も対応)に対応する従来のワクチンに加え、令和2年にはHPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型に対応する9価HPVワクチン「シルガード」も承認されました。これは、子宮頸がんの約90%に対応すると言われ、高い予防効果が期待されます。ただし、他の型に感染する可能性もあるので、定期的に検診を受けることも大切です。早期に初期のがんが発見できれば、その一部を切除するだけでほぼ完治します。

年代別三大疾病情報 年代別三大疾病情報

20代の三大疾病の傾向とは 20代の三大疾病の傾向とは

20代のがん

子宮頸がん検診を
受けましょう

子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を綿棒などでこすって採取し、がん細胞が存在するかを判定するものです。簡単な検査ですが、わが国の受診率は40%程度と諸外国に比べて非常に低い状況です*。検診の方法は、住民検診や会社での検診、自費検診があります。市区町村では、一定年齢に達した女性を対象に検診の「無料クーポン券」が配布されています。ぜひ、そのような機会を利用して検査を受けるようにしましょう。

* 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がんの統計2021」による

20代の脳卒中

生活習慣と
脱水症状に注意

20代でも、運動時に十分な水分補給をしなかったり、熱中症で脱水症状をおこすと、血液がドロドロになって血栓ができ、動脈硬化が軽度でも脳卒中を引きおこすことがあります。水分はこまめに補給することが重要です。また、脳卒中の引き金となる動脈硬化は、塩分過多の食生活、運動不足、喫煙、ストレスが大きく影響します。20代に動脈硬化になる素地をつくらないよう、生活習慣の改善にも努めましょう。

20代の心筋梗塞

暴飲暴食以外の
ストレス解消法を

心筋梗塞は生活習慣病です。高脂肪・高カロリーの食生活、運動不足は心筋梗塞を引きおこします。また、喫煙は血管の老化を早め、動脈硬化を促進させます。20代だからといって安心は禁物。血管や血液の老化はすでに始まっています。しなやかで若々しい血管を保つことが、動脈硬化予防にもつながります。自分の生活習慣を見直して、今から心筋梗塞の予防を心がけましょう。

健康診断は定期的に行いましょう 健康診断は定期的に行いましょう

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健診結果が届いたら…

基準範囲から離れているとどんな病気が潜んでいるか、画像診断結果はどんな状態を示しているか…健診結果の内容を理解できれば、生活習慣の見直しや病気の予防に役立てられます。
今回の健診結果とてらしてみましょう。

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