年代別健康づくり

各年代で気をつけたいこんなこと

<監修>西崎 統(西崎クリニック院長) 40代 いろいろな病気がリアルに迫ってくる年代です

40代はこんな年代 人間ドックで体を重点的にチェックしましょう

中年太りといわれるように、若いときは太っていなかった人も40代になると肥満傾向になってきます。肥満は糖尿病をはじめ、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
生活習慣病を発症しやすくなる40代は、メタボ健診を受けたり、人間ドックで体を重点的にチェックする機会をもつことが必要です。がん、心臓病、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などは、初期には症状がほとんど現れません。健康なつもりでも、生活習慣病の芽が宿っていることが大いにあります。健診や人間ドックの目的は、自覚症状が出る前に病気の徴候を発見することです。健康を守る上でも、体をきめ細かくチェックし、病気の早期発見に威力を発揮する人間ドックや健診を毎年受けるようにしましょう。
女性の場合、40代から乳がんの発症率がグンと高まります。婦人科検診を積極的に受けることも大切です。

40代はがん・生活習慣病の発症が増加

肥満の割合(20歳以上) ※肥満度の指標となるBMI(Body Mass Index)が25.0以上を肥満といいますが、その比率が男性では40代から急に高まります。女性の場合は年代を追うごとに肥満の比率は高まっていきます。 ※BMIは国際的な肥満の指数で、次の式で求められます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
出典:厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査結果の概要」
人間ドックで発見される乳がん割合 出典:公益社団法人日本人間ドック学会「2015年『人間ドックの現況』」
40代はこんなことに気をつけたい

その(1) 40代から高くなる!「がん」の発症リスク

がんという病気が身近に

がんの罹患数を見ると、40代の胃、大腸、肝臓、肺のがんは、30代以下に比べていずれも3~4倍近く上昇します*。周囲で「がんにかかった」という声が聞こえ始めるのもこの年代。他人事として捉えていた「がん」が、にわかに自分にもおこりうる身近な病気になってきます。
がんの多くは食生活、運動、喫煙などの悪い生活習慣が原因です。がんになるリスクを低下させるのに最も身近で効果的な方法は、ライフスタイルを見直すこと。がんの死亡率が50代後半から急上昇*することを考えると、その仲間にならないためには40代が最後のチャンスかもしれません。

* 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がん統計'18」による

乳がんの発症は40代がトップ

乳がんは、女性特有のがんの中で一番多く、年間約8万人が発病し*、40代から急激に増加します。原因はまだはっきりとわかっていませんが、女性ホルモンが関係しているといわれています。
乳がんは、早期に発見できれば治癒可能な病気ですが、発見が遅れると死亡率が高くなります。そのため、触診のほか、マンモグラフィーや超音波検査などの乳がん検診を定期的に受けることが大切です。

* 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がんの統計'18」による

人間ドックでがん検診を

がんの発症リスクが高まる40代は、一般の健診はもちろんですが、早期発見のためにも人間ドックで専門的な検査を受けることが大切です。人間ドックでは、その検査結果によって、要再検査や要精密検査などの事後指導があります。まずはその指示に従うこと。それらを受けたときには、専門医や管理栄養士が具体的なアドバイスをしてくれるはずです。不明な点があれば遠慮なく聞いて、生活改善にいかしましょう。

40代はこんなことに気をつけたい

その(2) おなか回りが気になる年代。40歳から「メタボ健診」スタート

メタボ腹だと脳卒中、心筋梗塞のリスクが高くなる

太ってくる40代は、おなかもポッコリ。まさにメタボ世代です。それは、脂肪の多い欧米型の食生活と過食といった摂取エネルギーの多い生活を続けてきた結果といえます。しかもエネルギー消費につながる運動不足があれば、メタボになるのは当然のこと。さらに、基礎代謝*は40代になるとピーク時の80~90%に落ちてきます。そのため、運動などエネルギー消費のための活動を何もしなければ、摂取したエネルギーは内臓脂肪や皮下脂肪となって蓄積されていくのです。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が多いことで糖尿病や脂質異常症、高血圧症など、いくつもの病気がおこりやすい状態のことをいいます。
そのため、40歳からはメタボかどうかのチェックをする特定健診が始まります。

* 基礎代謝とは、人が心臓を動かしたり呼吸をしたりといった、生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。

特定健診後はメタボ退治を

メタボリックシンドロームの要因は、食べすぎ、飲みすぎ、運動不足などによる肥満。喫煙は血圧を上げる原因となります。つまり、この逆の生活をすれば、メタボとサヨナラできるというわけです。
特定健診の結果によって指導は違ってきますが、メタボ予備軍およびメタボの人には、医師や保健師、管理栄養士などから、肥満解消の具体的な生活習慣改善の生活指導があります。内臓脂肪は、たまりやすく減りやすいので、生活指導どおり生活習慣を改善すれば、確実にウエイトダウンし、血糖、血圧、中性脂肪などの数値も改善されていくはずです。

メタボリックシンドロームの診断基準
40代はこんなことに気をつけたい

その(3) 肥満やストレスが引き金に。40代から増える「糖尿病」

あなたも糖尿病、または糖尿病予備軍かも

糖尿病は、予備軍を含めて40代から急増します(下図参照)。遺伝的要因もありますが、肥満やストレスなどが引き金になっておこる病気といわれます。初期のうちは自覚症状がないため、せっかく健診で糖尿病予備軍と診断されても、何もしない人が多くいます。放置しておけば、予備軍の人は数年後に糖尿病を発症する恐れがあります。
糖尿病の場合、失明や腎不全といった合併症を防ぐことが治療のポイント。そのためにも、予備軍の段階で生活習慣の改善を行うことが重要です。

糖尿病が強く疑われる人の割合 出典:厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査報告」

糖尿病で怖いのは合併症

糖尿病は、予備軍の段階ですぐに体に異変が現れる病気ではありません。しかし、高血糖状態が長く続くと、血管や神経に障害がおこります。眼の網膜の細い血管の障害でおこる「糖尿病性網膜症」や腎臓の毛細血管が傷んでおこる「糖尿病性腎症」、そして末梢神経細胞が変性しておこる「糖尿病性末梢神経障害」を発症し、日常生活に支障をきたします。このほか、心疾患、脳卒中のリスクを高めたり、肺炎などの感染症がおこりやすくなります。

生活習慣の改善が発症を防ぐカギ

糖尿病は、日頃の生活習慣が大きく影響しておこります。食生活を改善し、積極的に運動し、ストレスをためない生活を送るのが予防、治療のカギとなります。
糖尿病または空腹時血糖値などから「境界型」といわれる糖尿病予備軍と診断されたら、専門医を受診し、適切な生活指導や治療(食事療法、運動療法、薬物療法が基本)を受けましょう。

年代別三大疾病情報

40代の三大疾病の傾向とは

40代のがん

男性は胃がん、
女性は乳がんが急増

男性では、胃、大腸、肝臓など消化器系のがんの割合が増え始めます*。女性では、乳がんが、発症したがんの約5割を占め、子宮がんと卵巣がんが約2割を占めます*。乳がんは症状が進んでしまうと死亡率も高いので、早期発見、早期治療が何より大切です。

* 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「最新がん統計'18」による

40代の脳卒中

40代はすでに
危険ゾーン

脳卒中(脳血管障害)は、40代から増え始めます。患者数は30代の約5倍にも増加*、脳卒中は、公的介護保険でも国が認定している病気(特定疾病)になっています。そのため、40代で発症して介護が必要になった場合は、公的介護保険が利用できます。

* 厚生労働省「平成29年 患者調査」による

40代の心筋梗塞

暴飲暴食や
ストレスは危ない

40代の心筋梗塞を含む虚血性心疾患患者数は、30代の約3倍です*。心筋梗塞の最大の原因は動脈硬化のため、メタボの人はとくに注意が必要です。食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、睡眠不足の解消など生活習慣の改善を心がけ、上手に体重コントロールして予防しましょう。

* 厚生労働省「平成29年 患者調査」による

健康診断は定期的に行いましょう

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健診結果が届いたら…

基準値から離れているとどんな病気が潜んでいるか、画像診断結果はどんな状態を示しているか…健診結果の内容を理解できれば、生活習慣の見直しや病気の予防に役立てられます。
今回の健診結果と照らしてみましょう。

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